とある理由で訪問終了になったかたの娘さんに、ご挨拶に行ってきた。
「ほんと、ぐるりさんにはお世話になりましたね。すごく助かったわ。」
「いえいえ、ほんの短いお付き合いでたいしたことは(笑)」
わたしが直接訪問したのは、たったの3回。同居ではない娘さんには、そのうちの2回しかお会いしていない。
「回数じゃないのよ。あなたの登場は衝撃的だったわ(笑)」
色々あって、けっこう大変な思いをされてきたであろう娘さん。でも、それをちっとも感じさせない笑い声。
「なんていうのかなぁ。あの時すごく部屋がよどんてたのよ。私も弟も八方ふさがりで。閉塞感っていうの?そんな感じ。」
ニヤリと笑って・・・。
「そこにぐるりさん登場よ。こう、ざぁぁ~っと勢いよく部屋の空気が入れ替えられた感じ?突風で霧が晴れるって言ってもいいかも。もう、面白いくらいさわやかにぱっぱっぱぁ~っとね。気持ちよかったわぁ。」
そんなに何かをした覚えはないんだけど、娘さんの表情が面白くて二人で大笑い。「気持ちよかった」という誉め言葉を頂いたのは初めてだった。
「なんかね、ぐるりさんは私と同じ匂いがするのよ。そう思わない?うちの近所にそろそろ手を借りたほうがよさそうな人がいるの。だから訪問看護っていいわよって言っといた。ぐるりさんのところ行ってみなって言っちゃった♡」
相性というのもあると思う。私のようなタイプが苦手な人も少なからずいる。でも、こういうこと言ってもらえるとやっぱり心底嬉しくなる。
ありがたや・・・。
すべてのものがたりは実体験に基づいていますが、個人が特定されないよう一部脚色をしております。ご了承ください。
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